フィードフォワードとは
会話により、相手が前向きになるのを促し、自らも前に進むための方法論です。
フィードフォワードは、過去や現状にとらわれてしまいがちな人に対して、その人が自分の未来に意識を向けて行動することができるように促す技術のことです。
フィードフォワードでできること
フィードフォワードは、フィードバックによって起きる欠点や改善点への指摘による弊害を回避し、未来に目を向けてより具体的な変化を起こしていくことに重点を置いている、ポジティブで生産的なコミュニケーション手法です。
未来に目を向けるプロセスで自然と自分の課題を発見し、改善していくことができるため、自主的・自発的な成長を促すことができます。
フィードフォワードを行う人を「フォワーダー」、フィードフォワードを受ける人を「レシーバー」と呼んでおり、その役割は固定的ではなく、誰でも状況に応じてどちらの役割でも果たすことができます。
自分で自分自身にフィードフォワードを行うことも可能です。
その場合には一人で「フォワーダー」と「レシーバー」の両者の役目を担うことになります。
こんな人におすすめ
- 大切な人との関係で苦労している
- 子供に対してどのように接したらいいか悩んでいる
- 部下や上司と会話で苦労している
- 人と会話するのが苦手
- 実現したい夢がある
- なんとなく毎日を過ごして、自分を変えたいと思っているが何をしたらいいのかわからない
体験談
「自分はこうあるべき」の呪縛から解放
2人のお子さんの子育て中の40代女性
結婚して子宝にも恵まれ、仕事と家庭の両立もできていて、はたから見ると順風満帆な幸せな人生。でも、心の中には嵐が吹き荒れていました。物心ついた時から生きづらさを関していて、自分は何のために生きているのか、生きがいが見つけられませんでした。
フィードフォワードを学び始めて、自分を大切にできていなくて苦しんでいたことに気付きました。「自分のことを優先することは許されない」「結婚したら夫と子供のサポートをするのみ」という思い込みにも気付きました。
この発見に驚き、もっと自分を大切にしようと思い、自分が楽しいと思えることをする時間を増やしていくと、次第に子供のことを自分とは違う人格の1人の人間として見ることができるようになりました。子供に習い事をしっかりさせてあげることが親の務めだと思っていましたが、子供自身の意思と判断を尊重することができるようになり、「どんな道を歩んでも大丈夫」というゆるぎない信頼が培われはじめました。この頃から、仲間から「表情が柔らかくなった」と言われるようになりました。
フィードフォワードを学び、未来思考になることで視野が広がり、これまでに感じていた生きづらさが100だったとしたら、そのうちの80ぐらいは解消されました。今でも気づきがある度に1つずつ身軽になって、階段を上っている気がしています。